食育で生きる力を育む
幼少のころから望ましい食習慣を身につけ、体によい食べ物を自分で選ぶ力を育むことが、生涯の健康を支えます。
●正しい食習慣の乱れが問題
子どもたちの食を取り巻く環境の変化によって、エネルギーや脂肪のとり過ぎをはじめ、朝の欠食、孤食(子どもだけの食事)、加工食品や外食への依存、伝統的な食習慣の衰退など、さまさまな問題が生じています。
さらに運動不足も加わって、現在、幼稚園から高校まですべての年代で着実に肥満が増え、糖尿病や脂質異常症など生活習慣病の低年齢化の傾向も現われてきています。
このような状況への危機感から、以前にも増して「食育」が注目されています。
幼少時から適切な食習慣を身につけ自分の力で正しい食品を選び、組み合わせて食べる力を育んでいく必要性が求められています。
●食べ力の向上は生きる力の向上に直結
平成17年に「食育基本法」が成立し、都道府県や市町村で食育計画や推進活動が積極的に進められるようになりました。
これにより、家庭・学校・地域全体でさまざまな取り組みが展開されています。
「食育」という言葉は明治時代のころからあり、1903作に村井弦斎が小説「食道楽」で「知育・徳育・体育よりも食育が先」と書いているように、重要な教えとされていました。
いったん身についた食習慣をおとなになってから変えるのは困難なことです。
幼少のころから望ましい食習慣を身につけ、自らも食品選びや食事作りに積極的に参加していくことは、生活する力、すなわち生きていく力を育むことにつながります。
★食を通じた子どもの健全育成の目標
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