子供の身長を伸ばし、怪我による止血はビタミンkの仕事です。

ダイエット・栄養素の基礎知識(ビタミン編)
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  1. ビタミンkの働きと欠乏症を防ぎ、ビタミンkは食べ物から上手に摂取しましょう。
    1. ビタミンkとは
    2. ビタミンkの生理作用
      1. 止血したり骨を強くする
      2. 血液を固める酵素の成分に
      3. 骨づくりに必要なタンパク質を活性化
    3. ビタミンkが過剰になると
      1. 過剰症は見られない。
    4. ビタミンkが不足すると
      1. 新生児は欠乏症(欠乏に起因する新生児メレナ)になることもあります。
    5. 新生児が飲む「ビタミンk2」シロップとは
  2. ビタミンkまとめ
    1. ビタミンkの上手なとり方
      1. 納豆や緑黄色野菜、海藻などを充分にとっていれば不足しません。
      2. ビタミンkの1日摂取基準
    2. ビタミンkを多く含む食品
    3. ビタミンk(vitamin K,naphthoquinone)とは(学術向上予備知識編)
      1. 〔ビタミンkの本体〕
      2. 〔ビタミンkの生理作用〕
      3. 〔ビタミンkの欠乏症〕
      4. 〔ビタミンkの欠乏症は新生児に注意が必要です〕
    4. トロンビンは血液凝固として説明します。ビタミンkの血液凝固(blood coagu-lation)とは(学術向上予備知識編)
      1. 〔ビタミンkの血液凝固の定義〕
      2. 〔ビタミンkの血液凝固のメカニズム〕
      3. 〔ビタミンkの凝固の阻止〕
    5. 低プロトロンピン血症(hypoprothrombinemia)とは(学術向上予備知識編)
      1. 〔低プロトロンピン血症の症状〕
    6. ビタミンkは止血のビタミンと呼ばれますが、血管に障害をもたらすような止血の意味ではありません。脳血管障害(cerebral vascular accident)とは(学術向上予備知識編)
      1. 〔脳血管障害分類〕
      2. 脳梗塞(脳軟化)とは
        1. 脳梗塞(脳軟化)・脳血栓の診断
        2. 脳塞栓の診断
        3. 脳梗塞(脳軟化)・脳血栓・脳塞栓の治療
      3. 2)頭蓋内出血とは
        1. 脳出血の診断
        2. くも膜下出血の診断
        3. 脳出血・くも膜下出血の治療;移送禁忌の場合
      4. 一過性脳虚血発作とは
        1. 一過性脳虚血発作の診断:反復性局所性脳虚血発作とは
        2. 低血圧に伴う一過性脳虚血とは
        3. 一過性脳虚血発作の治療:抗凝血薬、血小板凝集阻止剤(アスピリンなど)。
      5. 高血圧性脳症
    7. 腸疾患はビタミンk欠乏症になりやすく、新生児メレナ(消化管出血)に注意が必要です。腸疾患(intestinal disease)とは(学術向上予備知識編)
      1. 腸疾患の種類
        1. 腸の炎症性疾患とは
        2. 腸の腫瘍とは
        3. 腸の寄生虫症とは
        4. 腸閉塞とは
        5. 腸憩室とは
        6. 腸の機能異常とは
      2. 腸疾患の症状
        1. 腹痛とは
        2. 便通の異常とは
        3. 鼓腸とは
        4. 発熱とは
        5. 体重減少
        6. 吐き気と嘔吐
      3. 腸疾患の治療と手当て
    8. ビタミンk欠乏症にならない為の急性腸炎の正しい予防法:急性腸炎(acute enteritis)とは(学術向上予備知識編)
      1. 急性腸炎の原因と症状
      2. 急性腸炎の診断と治療
      3. 急性腸炎の食事
    9. ビタミンk欠乏症にならない為の慢性腸炎の正しい予防法:慢性腸炎(chronic enteritis)とは(学術向上予備知識編)
      1. 慢性腸炎の症状

ビタミンkの働きと欠乏症を防ぎ、ビタミンkは食べ物から上手に摂取しましょう。

ビタミンkとは

血液の凝固にかかわることから、「止血ビタミン」とも呼ばれています。

じょうぶな骨づくりにも関与しています。

ビタミンkの生理作用

止血したり骨を強くする

血液を固める酵素の成分に

ビタミンkには、ケガや内出血を起こしたときに止血をする大切な働きがあります。

出血が起こると、血漿中に溶解しているフィブリノーゲンが不溶性のフィブリンに変化し、血液がゼラチン状になることで血液が凝固します。

フィブリノーゲンがフィブリンに変化するには、トロンビンという酵素が必要です。

ビタミンkは、トロンビンの前駆体であるプロトロンビンの生成に不可欠です。

プロトロンビンの説明はここをクリック)

骨づくりに必要なタンパク質を活性化

ビタミンkには、カルシウムが骨に沈着するときに必要なオステカカルシンというタパク質を活性化させる働きがあります。

ビタミンDとともに、じょうぶな骨づくりのために必要です。

ポイント!

子供の身長を伸ばしたいと考える方が多いですが、カルシムばかり気にしがちです。

大切なのは、ビタミンkをしっかり摂取し、ビタミンDとオステカカルシンを最大限活性化させる事です。

オステカカルシンの説明はここをクリック)

ビタミンkが過剰になると

過剰症は見られない。

ビタミンkは脂溶性ですが、過剰症は報告されていません。

ただし、抗血液凝固剤を服用している人や血栓症の人は、ビタミンKの摂取量が制限されることがあります。

抗血液凝固剤の説明はここをクリック)

ビタミンkが不足すると

新生児は欠乏症(欠乏に起因する新生児メレナ)になることもあります。

ビタミンkが欠乏すると、血液凝固に時間がかかります。

腸内細菌によって体内合成れるので不足することはまれですが、肝疾患で胆汁の分泌が悪い人、抗性物質を長期間服用して腸内細菌が減っている人などは欠乏しやすくなります。

また、新生児は腸内細菌が少ないため欠乏しやすく、頭蓋内出血や新生児メレナ(消化管出血)を起こすことがあります。

頭蓋内出血・新生児メレナ(消化管出血)の説明はここをクリック)

新生児が飲む「ビタミンk2」シロップとは

新生児の頭蓋内出血は妊娠後期のビタミンk2シロップの摂取で予防

ビタミンk2シロップ服用前の新生児出血症を防ぐには、出産直前まで母親がビタミンkを充分にとることが大切。

ビタミンkには、緑黄色野菜に含まれるビタミンk1と、納豆などの発酵食品に含まれるビタミンk2があります。

ビタミンk2は腸内細菌によっても体内合成されます。

腸内細菌が少ない新生児には、欠乏症を予防するために出産の数日後にビタミンk2のシロップを飲ませます。

母乳にはビタミンkが少ないので1か月健診時に飲ませることもあります。

ビタミンkまとめ

化学名・別名フィロキノン
性質黄色油状、脂溶性、光・熱・アルカリに安定
生理作用血液凝固因子(プ口卜ロンビン)の生成、カルシウム結合タンパク質の生成
とり過ぎた場合過剰症は認められていない
不足した場合新生児メレナ、新生児の頭蓋内出血
1日の摂取基準成人男性 75ug 成人女性 60~75ug

ビタミンkの上手なとり方

納豆や緑黄色野菜、海藻などを充分にとっていれば不足しません。

ビタミンkは、微生物によって合成されるので、発酵食品の納豆に特に多く含まれています。

また、植物の葉緑素でも合成されることから、緑黄色野菜や海藻にも豊富に含まれています。

脂溶性ビタミンなので、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。

熱にも比較的安定しています。

ビタミンkの1日摂取基準

ビタミンkを多く含む食品

納豆、緑黄食野菜、海藻などに多く含まれている。

 

ビタミンk(vitamin K,naphthoquinone)とは(学術向上予備知識編)

(ビタミンkの歴史)1934年オランダのダム(Dam)は、ニワトリにビタミンC欠とは異なる出血性の病気で、ムラサキウマゴヤシ(lu-cerm)または腐った魚肉を与えると治癒することを発見しました。

これは微量栄養成分によると考えビタミンkと名づけられ、1939年に抽出精製されました。

〔ビタミンkの本体〕

ムラサキウマゴヤシから抽出されたものをビタミンk1、腐敗した魚肉から抽出きれたものをビタミンk2といいます。

〔ビタミンkの生理作用〕

ビタミンkは肝臓においてプロスロンピン(凝血第Ⅱ因子)の生成に必要です。

その他第Ⅶ,Ⅸ,Ⅹ因子の生成にも必要と考えられています。

リボゾームに作用し、タンパク質合成に関与するものと考えられています。

〔ビタミンkの欠乏症〕

ビタミンkが欠乏すれば血液凝固時聞が延長することになりますが、健康成人の場合は腸内細菌が合成したものを吸収し利用するので、ビタミンkの欠乏症は存在しません。

〔ビタミンkの欠乏症は新生児に注意が必要です〕

新生児の場合、第1週にプロスロンビン時間の延長をみることがあり、母体から受けるビタミンkの不足によるものと考えられています。

閉塞性黄痘で脂肪の吸収が悪い場合、その他吸収不全症に伴ってビタミンk欠乏症状を発症することがあります。

トロンビンは血液凝固として説明します。ビタミンkの血液凝固(blood coagu-lation)とは(学術向上予備知識編)

〔ビタミンkの血液凝固の定義〕

血管内では流動性のある血液を血管外に出すと血小板が崩壊し、一定時間後には流動性を失って固化する現象を血液凝固といいます。

〔ビタミンkの血液凝固のメカニズム〕

血漿、血小板、または組織から由来するトロンボプラスチンがカルシウムイオンの存在下でプロトロンビンアクチベーター(トロンビナーゼ)を生成し、これがカルシウムイオンと作用してプロ卜ロンビンをトロンビンに転化します。

これはタンパク分解酵素であり、血中の可容性フィブリノーゲンのアルギニン、グリシン結合を切断してフィブリンを生成し、これがさらに重合して線維状となり赤血球、白血球などを網状にからめて凝固が完了します。

また、いったん少量の卜ロンビンが生成きれると連鎖反応を起こし、さらに卜ロンビンの生成を促進してその後は急速に凝固過程が進行します。

血液が凝固したあとには、血餅の収縮と血中のプラスミンによる線維素溶解現象がみられます。

〔ビタミンkの凝固の阻止〕

抗卜ロンビン作用を有するへパリン、あるいは脱カルシウム作用を起こすシュウ酸塩、クエン酸塩、二重シュウ酸塩、EDTA-2Na、EDTA-2K、フッ化ナトリウム等を使用します。

低プロトロンピン血症(hypoprothrombinemia)とは(学術向上予備知識編)

プロトロンビンは血液凝固において重要な役割を演じている血漿中のタンパク質で、凝固第Ⅱ因子ともよばれています。

プロトロンビンは肝臓においてつくられ、その産生に、ビタミンkが必要です。

したがって血液中のプロトロンビンが低下する低プロトロンビン血症は肝障害、たとえば肝硬変の末期やビタミンkの腸管からの吸収が障害されたときにおこってきます。

ビタミンkは腸内の細菌によってつくられ、その吸収に胆汁酸が必要なため、抗生物質の長期間投与や胆道障害のある人にも低プロトロンビン血症がおこってきます。

クマリン系の抗凝固剤の服用も低プロトロンビン血症の原因となります。

この他プロトロンビンの産生が先天的に障害されている場合、すなわち先天性低プロトロンビン血症があります。

〔低プロトロンピン血症の症状〕

低プロトロンビン血症の患者では他の凝固因子も減少していることが多く、その主要な症状は出血傾向です。

ビタミンkは止血のビタミンと呼ばれますが、血管に障害をもたらすような止血の意味ではありません。脳血管障害(cerebral vascular accident)とは(学術向上予備知識編)

脳血管障害とは、頭蓋内血管のいずれかにおいて一次的に著明な循環異常をきたす疾患を意味し、臨床的に重要なものは、急激な意識障害を伴う神経系の脱落症状を意味する脳卒中です。

〔脳血管障害分類〕

脳血管障害は次のように分類されています。

脳梗塞(脳血栓・脳塞栓)、頭蓋内出血(脳出血・くも膜下出血)、一過性脳虚血発作、高血圧性脳症。

脳梗塞(脳軟化)とは

脳動脈の動脈硬化が原因で、脳動脈が狭窄ないし閉塞する脳血栓と、心臓弁膜症や静脈血栓症などの病気から血液の塊り(血栓)が脳の動脈に閉塞する脳塞栓とがあります。

脳梗塞(脳軟化)・脳血栓の診断

①前駆症状として脳虚血発作をくり返し、しばしば発作間における症状の回復または改善がみられます。

②経過は緩徐で個々の症状がそれぞれ数分ないし数時間あるいはそれ以上かかって次第に出現し、または段階的に進行します。

③意識障害は軽度です。

④髄液は清澄です。

⑤ときには急速に軽快します。

⑥Wallenberg症候群(塞栓では稀)。

⑦他臓器における粥状硬化の証明(とくに冠動脈、末梢動脈ならびに大動脈)。

⑧通常粥状硬化を伴う疾患(高血圧、糖尿病、黄色腫)が存在します。

⑨CTスキャン。

脳塞栓の診断

①急激な発作の出現。

②多くの場合前駆症状は欠如します。

③意識障害は比較的軽度です。

④髄液は清澄です。

⑤ときに急速に軽快します。

⑥局所神経症状あるいは特定動脈流域の症状です。

⑦塞栓の原因は通常心臓疾患(不整脈、弁膜疾患、心筋梗塞)に由来します。

③最近起こったと思われる塞栓の証明

⑨CTスキャン。

脳梗塞(脳軟化)・脳血栓・脳塞栓の治療

早急に病院に移送し、処置をします。

薬物療法(脳代謝賦活剤、血栓溶解剤など、リハビリテーション、血栓除去手術。

2)頭蓋内出血とは

脳出血とくも膜下出血とがあります。

脳出血は高血圧に原因する場合が多いですが、近年かなり減少してきています。

くも膜下出血は脳動脈瘤の破裂です。

脳出血の診断

①髄液は血性。

②高血圧の持続。

③片麻痺その他の精神神経症状が数分ないし数時間以内に急激に展開します。

④発作は活動時に始まることが多いです。

⑤急速に昏睡に陥ります。

⑥CTスキャン。

くも膜下出血の診断

①起始は激しい頭痛。

②項部強直、ケルニッヒ症候、ブルジンスキー現象陽性。

③血性髄液。

④局所神経症状の欠如。

⑤意識障害はむしろ一過性。

⑥硝子体下(網膜前)出血。

脳出血・くも膜下出血の治療;移送禁忌の場合

①ショック状態。

②呼吸困難。

③高度の昏睡。

④過度熱の場合などは酸素吸入、気管切開、無菌的導尿、手術(脳出血では頭蓋内血腫の除去、くも膜下出血では脳動脈瘤の切除、薬物療法、リハビリテーションが行われます。

一過性脳虚血発作とは

反復性局所性脳虚血発作と低血圧に伴う一過性脳虚血発作とがあります。

一過性脳虚血発作の診断:反復性局所性脳虚血発作とは

①重症な脳血管障害発作の前駆症状の型でくり返しておこるのが通常です。

②発作は局所循環障害による一過性脳虚血が原因とされています。

この状態がつづいて非可逆的となることも少なくありません。

③発作は脳血栓および粥状硬化と関連があります。

④症状としては、大きな脳血管(中・前・後大脳動脈)流域の神経症状があげられています。中でも多くみられる症状は、しびれ感と不全麻痺です。

⑤症状は一過性であり数分ないし1時間以内に消失します。

低血圧に伴う一過性脳虚血とは

①低血圧によっておこる発作で脳局所症状を現すものと、単に意識喪失をきたすものと2種類があります。

②低血圧が一時的で血圧が正常にもどった場合は症状は回復します。

しかも低血圧が反復しない限り発作は反復しません。

③低血圧の原因としては失神、急性失血、心筋梗塞、アダムス・ストークス症候群、外傷群および外科的ショック、頸動脈洞反射過敏症、種々の原因による著しい体位性低血圧などです。

一過性脳虚血発作の治療:抗凝血薬、血小板凝集阻止剤(アスピリンなど)。

高血圧性脳症

急激な血圧上昇、ことに拡張期血圧の上昇にさいして、一過性の頭痛、悪心、嘔吐、意識障害、けいれん、黒内障などの増悪症状をきたします。発作をおこす時期には通常高血圧は悪性の状態となっています。

また糸球体腎炎のときでは、高血圧が中等度でも発作が現れます。

その他子癇のさいにも同様の発作がおこります。

治療は降圧剤の注射により急速に血圧を下降させます。

腸疾患はビタミンk欠乏症になりやすく、新生児メレナ(消化管出血)に注意が必要です。腸疾患(intestinal disease)とは(学術向上予備知識編)

腸疾患の種類

腸のおもな病気には、先天性の異常(奇形)、炎症、腫瘍、寄生虫、腸閉塞、機能の異常などです。
それらを簡単に説明すると下記のようになります。

腸の炎症性疾患とは

しばしばみられるのは虫垂炎ですが、その他に一般細菌、結核菌、伝染性病原菌(赤痢、チフス、コレラなど)の感染によるもの、食中毒などがあります。

その他、潰瘍性大腸炎やクローン病などの非特異性の炎症も含まれます。

腸結核や伝染病は、医薬の進歩や予防医学の発達によって激減しました。

しかし、航空機による海外渡航者によってコレラなどに感染して帰国し、日本で集団的に発病することもあります。

また、食中毒もしばしば発生しています。

腸の腫瘍とは

癌をはじめ多発性ポリープ症や肉腫などがあります。

腸の寄生虫症とは

かつては、回虫、蟯虫、鉤虫、糞線虫、住血吸虫、条虫などがみられましたが、現在これはいずれもまれなものになっています。

腸閉塞とは

原因として器質的なものと機能的なものがあります。

前者には癒着、腫瘍、異物、腸管外からの圧迫などの他、腸管自体がねじれて重積することもあります。

後者には、腸管がマヒするものと、逆に強くけいれんしておこるものとがあります。

腸憩室とは

腸の憩室は生まれつきのもので、腸から腸壁の外側に出っ張った粘膜の袋をさします。

これは小腸にも大腸にもできます。

なお、胎児のへそから腸までは卵黄管とよぶ管がつながっています。

この管は生後は完全にふさがってしまって残りませんが、例外的に完全にふさがらず袋状に残っていることがあります。

これをメッケル憩室といいます。

腸の機能異常とは

常習性便秘、過敏性大腸症候群などの他、吸収不良症候群やタンパク漏出性胃腸症などが含まれます。

腸疾患の症状

おもなものは下記です。

腹痛とは

腹痛の強さは鈍痛から激痛までさまざまです。

急性の腹痛は急性の炎症や腸閉塞などにみられ、慢性の疾患の場合は鈍痛が多い傾向があります。

なお痛む場所と病変の部位とは必ずしも一致しないこともあります。

便通の異常とは

便泌、下痢、下血などです。

腸の上部消化管出血の場合にはタール便となります。

また出血が肛門に近いと赤い血便となります。

鼓腸とは

腸管内にガスが異常にたまった状態で、このガスの由来は、飲みこんだ空気と、腸内で発生したものとがあります。

腸内でガスが発生するのは、発酵(腸内にすむ発酵菌による)と腐敗(炎症と細菌による)によるものがあります。

また、腸管が狭くなったり、閉塞されたり、マヒしたりして、ガスの排出が障害されると、鼓腸の程度が強くなります。

発熱とは

急性炎症では高熱が、慢性炎症では徴熱の出る傾向があります。

癌などの悪性腫瘍でも微熱の出ることがあります。

体重減少

長期につづく下痢、食欲不振、吐き気などに随伴します。

また癌などの悪性腫瘍でも体重減少がみられます。

吐き気と嘔吐

急性腸炎や腸閉塞では嘔吐をみることが多いことが特徴です。

吐き気は慢性の病気にもおこります。

腸疾患の治療と手当て

多くの場合、安静が大切で、急性症状のため絶食する場合には、水分の補給(番茶が無難)が肝要です。

症状が軽くなれば、絶食をさけ、消化のよい食事をすすめます。

これは回復をおくらせないようにするためです。

急性症状が激しいい場合や、軽い症状でも下痢が長くつづき、腹痛、下血、体重低下などを伴うときには、医師の診断を受け、早期治療が原則です。

ビタミンk欠乏症にならない為の急性腸炎の正しい予防法:急性腸炎(acute enteritis)とは(学術向上予備知識編)

急性腸炎は腸粘膜の炎症といわれていますが、実際には炎症ではなく、単なる機能異常で、腸の運動や分泌などに異常をおこしただけのものが多いです。

臨床的には小腸や大腸のみに限ることはなく、通常急性胃炎で始まり、それが腸に波及することが多いです。

急性腸炎の原因と症状

暴飲、暴食、寒冷などの物理的刺激、あるいはブドウ球菌やサルモネラなどの食中毒が原因となる症状としては、一般に急激にはじまる食欲不振、悪心、嘔吐、倦怠感、腹痛、腹鳴、下痢、発熱などをみます。

腹痛は鈍痛であったり疝痛であったりして、一定しません。

下痢の性状は水様のことが多く、粘液が混入することもあります。

下痢は小腸のみに病変があるときは軽度ですが、大腸に及ぶと一般に強くなります。

急性腸炎の診断と治療

症状や病因ないし誘因を検討すれば容易です。

腹部を触診すると圧痛が著明で、しばしばグル音がきこえます。

治療としては、しばらくの間腸を休ませます。

自覚症状が強い場合は薬を使いますが、通常は1~2回食事を抜く程度でよいです。

腹部を温めることも有効です。

急性腸炎の食事

自覚症状がとれてきたら、お粥のような淡白で消化のよい柔らかいものから食べはじめ、次第に普通食にします。

あまり長く絶食したり、いつまでも柔らかいものばかり食べるのは、かえって治りを遅くします。

ビタミンk欠乏症にならない為の慢性腸炎の正しい予防法:慢性腸炎(chronic enteritis)とは(学術向上予備知識編)

臨床的に下痢、腹痛、消化不良を主徴とする慢性小腸炎は検査法の進歩により、次第にその本態が明らかとなりましたが、二次的の吸収不良症候群のカテゴリーに入るものが多くなりました。

しかし一部には、なおこの病名でよばざるをえないものもありますので、その点を記載します。

慢性腸炎の症状

腹部の不快感、鈍痛、腹鳴、下痢が持続します。

また、腹痛は排便と関連しておこることが多く、一般に排便後には軽くなります。

デンプン類を多くたべると、腸内で発酵して、ガスが多くなり、便の性状も酸臭があり、泡状の下痢となります。

またタンパク質が多いと腐敗をおこしてガスや大便の悪臭が強くなります。

この場合の食事は栄養の高い消化のよいものとし、冷たいものや脂肪の多いものは避けます。


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