ダイエットと高血圧を予防する関係について

ダイエット・症状別に見る病気と不足栄養一覧表
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高血圧を防ぐ

合併症の発生や進行が心配される「レッドカード」が高血圧。おいしくて満足感のある減塩食が予防のポイント。

●症状:目立った症状がないサイレントキラー

★最大血圧・最小血圧が異常値

心臓は、毎分4~5リットルもの血液をん全身に送り続けています。

血圧とは、この血液の流れによって動脈壁にかかる圧力のことで、一般に最大血圧(収縮期)140㎜Hg以上、最小血圧(拡張期)90㎜Hg以上の場合、高血圧症と診断されます。

高血圧性疾患の総患者数は約780万人と推測されています。

★軽視すると重いツケが

「血圧が高い」ほかには目立った症状がないため、つい軽視されがちですが放置しておくと、脳卒中・狭心症・心筋梗塞・腎不全など死につながる大きな病気の引き金になります。

頭痛やめまい・肩こり・耳鳴りなどの自覚症状もありますが、休養をとることである程度緩和されるので、軽視されがちです。

●要因:血液量の増加や末梢血管の抵抗

★肥満の人は特に注意

腎臓や心臓の病気などが原因で血圧が高くなることもありますが、高血圧の90%以上は、遺伝的素因に加えて、喫煙や飲酒・不規則な食生活・運動不足といった悪い生活習慣が重なることによって起こります。

体脂肪が多い肥満の人は、通常の人に比べてい高血圧になる確率が1.5倍以上、脳や心臓の合併症を起こす危険性も2倍以上になります。

食塩(塩化ナトリウム)に含まれるナトリウムは高血圧の原因となるので、減塩を中心とする食生活の改善は、最も効果的な高血圧対策といえます。

★飲酒、喫煙、ストレス

ストレスよっても血圧は上昇するので、自分なりのストレス解消法を持つことが大切です。

ただし、「ストレス発散」を理由にお酒を飲み過ぎたり、タバコを吸い過ぎたりするのは禁物。

余計に血圧を上昇させてしまいます。

●りんごを食べて高血圧を改善

塩分摂取量が多く、高血圧が多いとされる東北地方でも、りんご栽培の盛んな地域では高血圧が少なく、りんごを毎日食べて高血圧を改善した報告もあります。

りんごには、ナトリウムを排泄する働きを持つカリウムや、食物繊維が豊富です。

カリウムの多い果物を1日200gを目安に食べるのがよいといわれています。

●ストップ・ザ・ナトリウム

塩分の多い食品は控え、ナトリウムを排泄する食品を積極的に!



★塩分は1日7.5g(女性)、9.0g(男性)未満に

血圧が上がるのを抑えるには、毎日塩分を7.5g(女性)、9.0g(男性)未満に抑える。

ナトリウムを排泄する働きのあるカリウムや食物繊維の多い野菜350gと果物200gをとる。

タンパク質を適量とる。

肥満を防ぎ標準体重を守ることなどが重点課題です。

塩分の摂取量は1日7.5~9.0g未満が目標ですが、すでに血圧が高い人は、さらに2~3gの減塩が必要です。

うま味・酸味・香辛料・ごま・にんにく・しょうが・ねぎ・ハーブなどで、うす味をカバーすることも大切です。

厳密には生鮮食品中のナトリウムも含まれています(塩分に換算すると約2.0g)。

調味量や加工品で7.5~9.0g未満を目標に。

★食事のポイント

副菜:カリウムの多い野菜を充分に。

主菜:魚や大豆製品、低脂肪の肉をうす味に調理。

主食:塩分ゼ口のごはんがおすすめ。おにぎりやふりかけは避ける。

もう1品:みそ汁は具だくさんにし、おかわりはしない。漬け物・つくだ煮・干物・塩蔵品・加工品などは避ける。

主菜は、じょうぶな血管をつくる良質タンパク質食品に、血圧を下ける効果のある野菜や海藻・きのこ類などを組み合わせる。


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