ダイエットとビタミン用物質を正しく理解
ビタミン用物質とは
ビタミンと似た重要な働きをしますが、体内合成量で足りて欠乏症がないことから、ビタミンとは区別されています。
ビタミン用物質の生理作用
疾病を予防し健康を維持する
★ビタミンと同じような働きをする
ビタミン様物質(ビタミン様作用因子)は、体内においてビタミンに似た重要な働きをしていますが、体内合成量で充分にまかなえるため欠乏症が起こらないといった理由で、ビタミンの仲間には入っていません。
★疾病予防や健康維持に有効
ビタミン様物質は、生命維持のために摂取が必要というより、疾病予防や健康維持に役立つ有用な役割が注目されています。
実際に医薬品として利用されているものも少なくありません。
欠乏症が認められればビタミンの仲間入りができますが、研究者によってはすでにビタミンとして取り扱っている場合もあります。

ポイント!
一つの文章で表現する場合、医薬品表記に関して規制があり、「利用が少なくありません」と記載しましたが、実際にはかなり多く使用されています。
(このように分割して記載すれば、何ら問題はございません)
皆様が美容や健康に良いとして、耳にするキーワードがいくつか出てくると思いますので、読み進めて下さい。
ビタミン様物質の種類
★ビタミンに負けない有用物質がズラリ
★ユビキノン
コエンザイムQ、ビタミンQとも呼ばれます。
体内で多くの化学反応に関与するほか、ビタミンEに近い強い抗酸化力を持ち、細胞膜の酸化を防いでいます。
12種類ある同族体のうち、Q10(コエンザイムQ10)は、心不全や虚血性心疾患を改善する効果が期待されています。

ポイント!
ここは大切です。
心不全・虚血性心疾患予防にコエンザイムが良いのです。
私も愛用者の一人です。
★コリン
細胞膜や神経組織を構成するレシチンや神経伝達物質のアセチルコリンの材料となる重要な物質です。
レシチンには、血管壁へのコレステロール沈着や肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ働きがあり、アセチルコリンには、血管を拡張して血圧を下げる働きがあります。
このため、コリンには、動脈硬化や脂肪肝、高血圧の予防効果が期待されています。
★ビタミンP
シトリンやルチン、ヘスペリジンなどのフラボノイド化合物のことです。
血管の透過性を正常に保つ働きに関与しています。
ルチンには、ビタミンCとともに毛細血管を強くする働きがあり、脳卒中などの出血性の疾病の予防に役立っています。
また、血圧を下げる作用もあることから、高血圧予防も期待されています。
食品ではそばに多く含まれていますが、水溶性なのでゆで汁に溶け出します。
★イノシトール
細胞膜を構成するリン脂質の成分として重要な物質です。
特に神経組織の細胞膜に多く含まれています。
「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれ、肝臓に脂肪がたまるのを防いだり、コレステロールの代謝をよくしたりと、脂質の運搬をスムーズにする働きがあります。
★パラアミノ安息香酸
ビタミンBxとも呼ばれます。
葉酸の合成に不可欠な物質です。
★ビタミンU
キャベツから発見されたことから、キャベジンとも呼ばれます。
ビタミンU名称は「潰瘍(Ulcer)の頭文字「U」に由来します。
胃酸の分泌を抑制し、胃腸粘膜の修復に作用することから、胃・十二指腸潰場の予防・治療に有効です。

キャベジン・・・知っていましたか?
雑学も大好きです。
★リポ酸
ビタミンB1とともに糖質の代謝に関与しています。
抗酸化作用を持つことから、ビタミンC・Eが不足したときに抗酸化作用を持つ役目も果たします。
★オロット酸
ビタミンB13とも呼ばれます。
脂肪肝予防に働きますが、とり過ぎはかえって脂肪肝を発症するともいわれています。
★カルニチン
ビタミBtとも呼ばれます。
必須アミノ酸のリジンとメチオニンから合成されるアミノ酸の一種です。
脂肪酸の代謝を促進し、中性脂肪や脂肪酸を燃焼する働きがあることから、ダイエット効果が注目されています。

ポイント!
このカルニチンの効果も優れていますので、覚えておいて下さい。
図で見るビタミン様物質の種類
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