ダイエットと糖アルコールを正しく理解
糖アルコールとは
虫歯予防効果がある低エネルギーの甘味料。
食品添加物として利用されているものもあります。
糖アルコールの特徴
ブドウ糖などの糖を還元させてできる
★低エネルギーの甘味料として
糖アルコールとは、糖類を還元させてできる化合物のことで、キシリトールやソルビトール、マルチトールなどがあります。
果物などにごくわずかに含まれていますが、ほとんどは人工的に作られたものです。
糖アルコールの特徴は、消化されにくく、吸収されてもほとんどエネルギーとして使われずに排泄されて、わずかなエネルギーしか発生しません。
そのため低エネルギーの甘味料として利用されています。
★菓子や清涼飲料に利用
特に菓子類や清涼飲料類の甘味料として使用されており、「低エネルギー」や「ノー(ノン)カロリー」をうたった製品によく使われています。
糖アルコールの働き
虫歯を防ぎ、口内の環境を整える
★虫歯の原因となる酸をつくらない
キシリトールをはじめとする糖アルコールは、ショ糖などの糖類とは違い、食べた後に口の中の細菌の栄養源になりません。
また、虫歯菌の巣である歯垢ができにくく、歯のエナメル質が溶ける原因になる酸もつくられません。
そのため虫歯の原因にならない甘味料としてチューインガムやチョコレートなどに利用されており、これらの製品は特定保健用食品(トクホ)に認定されています。
★低エネルギーで血糖値を上げない
糖アルコールは砂糖に比べるとエネルギーが低く、食べてもインスリンの分泌を促しません。
血糖値を上昇させにくいため、高血糖の人の代替甘味料としても有効です。

ポイント!
オリゴ糖や糖アルコールは人工甘味料ですが、血糖値を上昇させないのは、糖アルコールです。
上手に活用しましょう。
虫歯を防ぐメカニズム
キシリトールなどの糖アルコールは虫歯の原因である酸の産生を防ぎます。
・虫歯菌(ミュータンス・レンサ球菌)が活性化しない
・糖アルコールは口の中の細菌の栄養にはならない
・歯の工ナメル質を溶かす酸が産生されない
・歯垢ができにくくなる
虫歯予防
虫歯の心配がない「歯に信頼」マーク
歯科医などの専門家によって設立された日本トゥースフレンドリー協会では、虫歯になりにくいお菓子に「歯に信頼マーク」の認定をしています。
口腔内のpH値(酸・アルカリ度)が低いと虫歯菌が繁殖しやすくなりますが、この認定を受けたものは、食べて30分以内にpH値5.7以下にならないというものです。
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