ダイエットとカリウムを正しく理解
カリウムとは
あらゆる細胞の正常な活動をバックップ。
ナトリウムと作用し合って高血圧を防ぐ働きが注目されています。
カリウムの生理作用
細胞の正常な活動サポート
★ナトリウムとともに浸透圧の維持
体内に含まれるカリウムの量は体重の約2%で、その多くは細胞内に含まれています。
細胞外液に多いナトリウムと作用し合いながら、細胞の浸透圧を維持したり、水分を保持したりしています。
★酵素の働きをサポートする
カリウムには、細胞内の酵素反応を調節する働きがあります。
エネルギー代謝をスムーズに行わせ、細胞が正常に活動する環境づくりを行っています。
ポイント!
カリウムがエネルギー元になる細胞をサポートしているのがよく分かります。
★高血圧症の進行を抑える
カリウムには、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとして高血圧予防に有効と考えられています。
カリウムが過剰になると
排泄障害があると高カリウム血症になることもあります。
カリウムは仮にとり過ぎたとしても尿中に排泄されるので、普通の食事で過剰症になることはありません。
ただし、腎臓の機能が低下し、尿の排泄が困難になると、高カリウム血症を起こす場合があります。
カリウムが不足すると
普通の食事では不足しません。
カリウムは、野菜やいもなどの植物性食品をはじめ、さまざまな食品に豊官に含まれているので、普通の食事で欠乏することはありません。
しかし、下痢や嘔吐、あるいは利尿剤を長く服用し、カリウム排泄量が増えると、脱力感や食欲不振といった欠乏状態が現れる場合があります。
ポイント!
あまりダイエットを行う上で大きな意識を必要としていませんが、軽視できないのがカリウムです。
詳しく説明してみます。
ダイエットは体内に溜まっている余分な脂肪を燃焼させることが大切なのは正しいいですが、その燃焼のためには筋肉量をアップさせて、尚且つ筋肉の燃焼力を高めることがとても大切だと考えられます。
カリウムには、筋肉を動かす大切な役割をになっており、筋肉に約60%のカリウムが含まれています。
筋肉をしっかり動かしてあげることで、新陳代謝を活性化させ脂肪が燃えやすい体にしなければ、ダイエットは成功しませんし、一時的に成功しても必ずリバウンドします。
まずは、ダイエットできる体に作りあげていくことが大切です。
また、カリウムには高い利尿作用があり、この利尿作用によって体の中に溜まっている余分なものを排出させ、デトックス効果も期待できます。
デトックス効果で体の中をスッキリさせ、脂肪が溜まらない体になります。
さらに、便秘はさまざまなことが原因で起こりますが、便を排出させるぜん動運動が低下していることで便秘になっている人が多く、それを手助けしてくれる栄養素がカリウムです。
ぜん動運動は腸の筋肉の働きによって起こりますので、筋力が低下しているとぜん動運動が上手く働かない体になり、どんどん便が溜まってしまうことにもなりかねません。
筋力を高めて、ぜん動運動を働きやすくする効果もあります。
便通を良くして、便秘の解消が出来れば気になるお腹周りをスッキリさせることもできダイエット効果には、期待が持てるのではないでしょうか。
一石二鳥の強い味方です。
ナトリウムとのバランスが大切
細胞内外のミネラルの分布
高血圧予防のためには、カリウムを充分にとってナトリウムの排泄を促すとよいといわれています。
血圧を下げる効果が期待できるのは、カリウム1に対してナトリウムを2以下の摂取比率にすること。
塩分の濃いみそ汁ほど、カリウムが豊富な野菜やいもをたっぷりと加え、具だくさんの汁にして飲むとよいでしょう。
カリウムまとめ
化学記号 :K
体内分布 :すべての細胞内
生理作用 :細胞の浸透庄の調節、細胞内の酵素反応をサポート
とり過ぎた場合 :高カリウム血症
不足した場合 :脱力感、食欲不振
1日の摂取基準 :成人男性 2,500㎎ 成人女性 2,000㎎ ナトリウム/カリウムの摂取比率2以下が望ましい
カリウムの上手なとり方
果物や野菜をそのまま食べたり、実だくさんの汁、スープもおすすめ。
カリウムは、植物性食品から動物性食品まであらゆる食品に豊富に含まれています。
よりフレッシュなもののほうが含有量は多いのです。
カリウムは、「煮る」調理法によって30%ほど損失してしまいます。
サラダや、煮る場合は、みそ汁やスープなど煮汁ごと食べられる料理にするとよいでしょう。
カリウムの1日摂取基準
カリウムを多く含む食品
果物や野菜にも豊富に含まれている。
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