二日酔いに効く食べ物と飲み物・二日酔いを予防する飲み方について!
肝臓に負担をかけないじようずな飲み方で、生活習慣病を予防しましょう。
●症状:頭痛や吐きけ、めまいが起こる
★二日酔いは飲み過ぎの代償
二日酔いとは、お酒の飲み過ぎが原因で、翌日になっても、頭痛や吐きけ、めまい、食欲不振、不快感などが残ることをいいます。
アルコールの代謝は肝臓が担っており、飲み過ぎの習慣は肝臓に障害を引き起こします。
最初に起こるのは、肝細胞内に中性脂肪がたまる「脂肪肝」です。
アルコールによって脂肪の分解が抑えられ、同時に脂肪酸の合成が促進されることが原因です。
さらに進行すると、肝細胞が破壊される「アルコール性肝炎」や、線維化して肝臓が硬くなる「肝硬変」を起こします。
そのほか、胃潰瘍、糖尿病、心筋症、不整脈、高血圧などアルコールによる障害は全身に起こります。
●要因:有害な分解生成物が全身をかけめぐる
★適量を超えると二日酔いに
アルコールは、胃や腸で吸収された後、肝臓に運ばれてアセトアルデヒドという物質に分解され、最終的に二酸化炭素と水になって排泄されます。
アセトアルデヒドは非常に有害な物質で、二日酔いの原因となります。
短時間に多量のアルコールを飲むと処理が間に合わず、血中のアセトアルデヒド濃度が上昇し、顔面紅潮や動悸、頭痛を起こします。
酔っ払っている人が吐く息のもとでもあります。
肝臓の処理能力を超えると、二日酔いになります。
日本酒1合を完全に代謝するには3時間かかります。
1日当たりの適量は日本酒なら1合、ビールなら500ml、焼酎なら3分の2合です。
★健康状態にも左右される
アルコール処理能力は健康状態などによって差があります。
体調が悪かったり、たくさん飲む日が続くと、肝臓が疲れ、処理能力が低下します。
また、夜遅くに飲むとアルコールが翌日まで残ったり、ストレスがあると、飲むペースが速くなって、悪酔いを起こします。
●日本人はアルコールの分解酵素が少ない?
日本人の45%は飲酒後に赤ら顔、ドキドキ、頭痛などに。
酒に強いかどうかは、アセ卜アルデヒドを分解するアセトアルデヒド脱水素酵素の一つALDH2の働きに左右されます。
遺伝的にALDH2が欠けていたり、働きが弱い人は酒に弱いのですが、日本人の約半数がこのタイプ。
ALDH2の欠損は黄色人種特有のものです。
●二日酔いを予防する飲み見方を
肝臓に負担をかけない飲み方でニ日酔いを予防することができます。
★二日酔いの対処・おつまみを食べながらゆっくり飲む
空腹時には、食後の3分の1の時間でアルコールが吸収され、肝臓に運ばれます。
飲む前に軽くおなかに入れておくとよいでしょう。
飲んでいる最中、肝臓は必死に働いています。
肝臓がアルコールを分解できる能力は、日本酒なら1時間でたったの0.3 合。
肝臓の負担を減らすには、必ず食べながら飲む、ときどき水を飲むことが大切です。
チャンポンは厳禁です。
★二日酔い・アルコールの分解に効く食べ物をとる
ごまに多く含まれるセサミンという成分には、アルコールの分解を促進する作用があるといわれています。
ごまあえやごま油を使った料理をおつまみにしながら飲んで、大量のアルコール処理で疲れた肝臓をサポートしましょう。
★二日酔いに効く食べ物・肝機能を高める食品をとる
大量のアルコール処理で疲れた肝臓には、充分な栄養と休養が必要です。
カキ、シジミ、ホタテ、イカなどの魚介に多く含まれるタウリンや、ウコンに含まれる成分クルクミンは、肝臓の機能を強化する働きがあります。
これらの成分を豊富に含む食品を積極的にとるとよいでしょう。
二日酔いになってしまった場合は、水分をたくさんとって血中のアセトアルデヒド濃度をうすめることも大切です。
シジミ汁やウコン茶などはより効果的でしょう。
タウリンの多い食品
カキ、シジミ、タコ、ホタテ、ヤリイカなど
クルクミンの多い食品
ウコン、ウコン茶、カレー粉など
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