- ダイエットとビタミンDを正しく理解
- ビタミンD欠乏、クル病=絢倭病(rickets)とは(学術向上予備知識編)
- そもそも皮膚とは:ひふ=皮虜(skin)とは(学術向上予備知識編)
- 石灰化障害は石灰化の説明に含まれます。石灰化(calcification)とは(学術向上予備知識編)
- 日光浴とは(学術向上予備知識編)
- 〔日光の日照率〕
- 〔日光浴の治療効果〕
ダイエットとビタミンDを正しく理解
ビタミンDとは
カルシウムやリンの吸収を促進して骨を健康に保つなど、特に乳幼児の骨の形成に重要なビタミンです。
ビタミンDの生理作用
血液中のカルシウムバランスに関与する
カルシウムとリンの吸収を助ける
食べ物から摂ったビタミンDは、肝臓と腎臓の酵素によって活性型ビタミンDに変換されます。
活性型ビタミンDは、小腸でカルシウムとリンの吸収を促すため、血液中のカルシウム濃度が高まり、骨の形成が促進されます。
血中カルシウム濃度を維持する
血液中のカルシウムは神経伝達や筋肉の収縮という重要な働きにかかわるため、常に一定濃度に保つ必要があります。
そのコントロールを行うのも活性型ビタミンDの役目です。
血中カルシウム濃度が低下すると、副甲状腺ホルモンなどと協力して小腸粘膜に作用し、腸管からのカルシウム吸収を促進したり、骨からカルシウムを溶かし出したりしています。
ビタミンDが過剰になると
高カルシウム血症や賢機能障害につながります。
ビタミンDを摂り過ぎていると、血液中のカルシウム濃度が上昇して高カルシウム血症を招いたり、血管壁や心筋、肺などにカルシウムが沈着し、腎機能障害や軟組織の石灰化障害を起こします。
過剰症は、サプリメントなどで大量に摂取した場合に起こりやすく、食事で起こることはほとんどありません。
ビタミンDが不足すると
骨軟化症や子どもはクル病になりやすなります。
ビタミンDが欠乏すると、成人、特に妊婦や授乳婦では骨軟化症になります。
子どもでは骨の成長障害が起こり、背骨や足の骨が曲がったり、X脚、O脚、クル病になります。
高齢者や閉経後の女性の骨粗しょう症の原因にもなります。
ビタミンDは皮膚でもつくられる
日光照射量による皮膚のビタミンD合成量の違い。
日照時間の少ない冬曇りの日は、夏晴れの日に比べ皮膚でのビタミンD合成量は4分の1以下になる。
人の皮膚には、ビタミンD前駆体のプロビタミンD3が存在し、日光の紫外線によってビタミンDに変換されます。
そのため、外出の機会が多く、日光によく当たる生活をしている人はビタミンD不足に陥る心配はありません。
夜型生活の人、日焼け止めや紫外線を遮断する化粧品を常用している人、皮膚でのビタミンD産生能力が低下している高齢者などは、ビタミンD不足に要注意です。
ビタミンDまとめ
化学名・別名:カルシフェロール
性質:白色結晶、脂溶性、熱や酸化に対して比較的安定
生理作用:カルシウムの吸収促進、骨の成長促進、血中カルシウム濃度を調節
とり過ぎた場合:高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化障害
不足した場合:成人の骨軟化症、子どものクル病
1日の摂取基準:成人男性 5.5ug 上限 50ug
ビタミンDの上手なとり方
同時に脂肪を含む食品や油を使うと吸収率が高まります。
ビタミンDは脂溶性なので動物性食品のほうが効率がよく吸収されますが、きのこ類でもいため物や揚げ物にすれば吸収率がアップします。
きのこ類には工ルゴステロールというビタミンD前駆体が含まれ、これは紫外線によってビタミンDに変わります。
機械乾燥の干ししいたけはかさの裏を日光に当てるとビタミンDを増やすことができます。
ビタミンDの1日摂取基準
ビタミンDを多く含む食品
魚(特に青背魚)、卵黄、乳製品、きのこ類などに多い。
目安量の★印は廃棄込み重量
ビタミンD(vitamin D、cholecalciferol)とは(学術向上予備知識編)
〔ビタミンDの歴史〕
子どもの成長障害、クル病(rachitis)は、当初イギリス病といわれていましが、スコットランドでは18世紀のころからタラ肝油が伝統的な健康食品として用いられ、19世紀中葉エジンバラでその栄養価が確認されました。
1918年にタラ肝油中に脂溶ビタミンDとクル病の関係が明らかにされました。
〔ビタミンDの化学的本体〕
図:コレカJレンフェローノレの生成
コレカルシフェロールはビタミンD3といわれ、体内でつくられた、7-デヒドロコレステロールから紫外線のエネルギーによって生成されます。
ただし、コレカルシフェロールは、肝臓において25-ヒドロキシコレカルシフェロールとなり、さらに腎臓において副甲状腺ホルモンの作用によって1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロールとなるか、甲状腺ホルモンのカルシトニン(calcitonin)の作用によって、24,25-ジヒドロキシコレカルシフェロールになります。
〔ビタミンDの生理作用〕
1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロールは、小腸粘膜細胞においてカルシウムの担体合成を促進し、それによってその吸収を促進します。
ビタミンD2はエルゴステリンとして記載します。エルゴステリン(ergosterol)とは(学術向上予備知識編)
キノコ類、酵母などに含まれているステリンであり、プロビタミンD2です。
エルゴステリンがビタミンD2に変化する過程では紫外線が関係し、エルゴステリンは紫外線の作用によってまず、ルミステリンとなりさらに反応が進んでタチステリンとなり、最終的にビタミンD2が生成するとしましたが、このような過程でビタミンD2が生成するものではないとして、否定されています。
図:エルゴステリン→ビタミンD2
紫外線の作用によって、C9とC10の間で開環し、ビタミンD2、とが生成するものではないとして、否定されています。
紫外線の作用によって、C9とC10の間で開環し、 ビタミンD2となります。
ビタミンD2とビタミンD3は多くの晴乳動物に対し、ほぽ同様な生理活性を示しますが、鳥類ではビタミンD3、のみが有効であり、ビタミンD2はビタミンD3の1/10以下の活性しかもたないとされています。
このように、ビタミンD3は動物の種類による活性変化が少ないので、WHOでは、ビタミンDの標準物質としてはビタミンD3が選ばれ、結晶ビタミンD3の0.025μgの示す生理活性を1I.U.としています。
ビタミンD欠乏症や骨軟化症は低栄養に記載に記載します。
低栄養はこちら
ビタミンD欠乏症は(骨軟化症)低栄養に記載
ビタミンD欠乏、クル病=絢倭病(rickets)とは(学術向上予備知識編)
〔ビタミンD欠乏、クル病の原因〕
ビタミンDの欠乏によって発症します。
ビタミンD摂取訟が不十分でも紫外線を、浴びれば体内でビタミンDが生成し不足しません。
ただし、ビタミンDを摂取しても紫外線を浴びても腎臓に病変があると発症します。
〔ビタミンD欠乏、クル病の症状〕
骨端の成長点、すなわち軟骨に続く点が拡張し異形を生じます。
頭蓋骨、指骨、橈骨などにも生じますが肋骨の軟骨端の変化が著明で数珠状に連なります。
1.5~3歳の小児に発症することが多く、一般に栄養状態はよいが、イライラと不安状態で顔色は悪く、筋肉は弛緩状態でグニャグニャやしています。
血漿中のアルカリ性ホスファターゼ活性が上昇し、25-hydroxycholecalciferolが減少または消失します。
成人の場合はとくに育児期の女性が妊娠を繰り返して、カルシウムも不足したときに、骨軟化症として発症します。
〔ビタミンD欠乏、クル病の歴史〕
イギリスでは、産業革命による都市の工業化が進むにつれて煤煙によって紫外線が遮断される度合が多くなり、クル病患者が増加しました。
17世紀中葉にロンドンの内科医によって報ぜられたのが最初ですですが、19世紀末までには、世界中のおもな工業都市において、貧困階層の幼児の75%までがクル病にかかっているとされました。
1918年にビタミンDが発見されましたが、紫外線との関係が明らかにされたのは1923年です。
その後、ビタミンD源としてのタラ肝油の普及、スラム街が少なくなるのにともなって日照不足の解消、工場街における煤煙の減少などにともなってクル病は減少しました。
その問、これらにもかかわらず治癒しないクル病患者の存在が不思議がられていましたが、最近にいたりビタミンDが活性を得るのに腎臓における酸化過程が必要であることがわかり、ビタミンDと日照の関係や理由が解明しました。
そもそも皮膚とは:ひふ=皮虜(skin)とは(学術向上予備知識編)
〔皮膚の構造〕
皮膚は、身体の表面をおおい、関口部では粘膜に移行します。
皮膚は組織学的構造上2層からなっています。
ひとつは外胚葉から生じた表皮(epidermis)表皮細胞層とその附属器官としての毛、爪、汗腺、および皮脂腺であり、他は中胚葉から生じた真皮(corium)、結合組織層(connective tissue)です。
その下に皮下組織(subcutis)があり、主として脂肪組織で構成され、皮下筋膜に接しています。
真皮および皮下組織には、血管、リンパ管、神経、平滑筋を有し、また汗腺、毛包、および皮脂腺を内包しています。
さらに、表皮と真皮の聞にメラノサイトが一枚の網状に分布し、生成したメラニン顆粒を主に表皮基底層細胞に分泌しています。
〔皮膚の表皮〕
基底細胞(germina-tive cell)が細胞分裂を行い、有棘細胞→顆粒細胞(keratinizing cell)→角層細胞(keratinized cell)と個々の細胞は分化(differentiation)この場合は角化(keratinization)します。
または成熟過程(maturation)を経るといえます。
この基底細胞が細胞分裂をして有棘細胞となり、さらに角層細胞になるまでには、ほぼ14日間、さらに皮膚の表面から落屑となって剥離するのに14日聞かかるといわれています。
すなわち表皮には基底層から表層にむかって約28日を単位とした細胞の移動が絶えず存在しています。
この表皮での代謝機構は皮膚での創傷修復に重要な役割を演じています。
また表皮には皮膚の色を調節する皮膚メラニン機構が存在します。
すなわちメラノサイトは基底層にあって、生成物メラノソームをおもに基底細胞に分泌します。
移行したメラノソームは、表皮細胞の成熟に伴って表皮全体に拡散し、順次皮表より角質細胞に含まれて消失するというもので、メラノサイトが増加したり、メラノサイトでのメラノソームの生成が盛んになったり、表皮細胞の回転が早くなったりすると、皮膚の色は濃くなったり、淡くなったりするわけです。
このほかに皮膚の色は血液中のへモグロビンの量、角層の厚さ、性状によっても左右されます。
〔皮膚の9の法則〕
体表面積の身体各部への分配を大まかに示したものに、いわゆる9の法則があります。
すなわち成人では頭部+頸部=9%、1側の上肢=9%、1側の下肢18%、軀幹の前面、後面それぞれ18%、陰部=1%でこの略算は火傷の治療上重要な数値です。
皮膚の厚さは、年齢、性、部位によってかなりの差異があります。
ことに皮下脂肪組織は、性別、栄養状態に左右されることが大きいです。
〔皮膚の皮野〕
表皮+真皮は平均l.4mm、眼瞼では簿<、手掌、足底では厚いです。
また皮下脂肪を含むと最小0.6mm、最大4.5mmとかなりの差があります。
皮膚の表面には皮櫛(crista cutis)と皮溝(sulcus cutis)があり、これらが互いに錯綜し、かつさらに深い溝によって数個ずつ区切られて、三角形、多角形の網目をなします。
これが皮野(area cutanea)です。
皮膚は手掌と足底には深<、皮櫛は指頭腹面に著明で渦紋を描き、いわゆる指紋を形成します。
皮膚のしわは、皮潜の拡大、延長によってつくられ、形成的なものと機能的なものとに区別されます。
前者は構造上の特性により常在するものであ
り、後者は皮下脂肪、筋肉の牽引または収縮によって形成されます。
また筋肉による同一運動が反復されることによって固定したしわもできます。
これらは、主として真皮の膠原線維および弾力線維の配列状態によりますが、さらに表皮の厚さ、皮下脂肪の量、皮膚の水分含有量なども関係します。
皮膚に外傷が加われば、 一定の方向に牽引され、これを割線(line of cleavage)といいます。
〔皮膚の生理機能〕
対外保護作用、知覚作用(触覚、温覚、冷覚、痛覚)、体温調節作用、透過ならびに吸収作用、不感性経表皮水分喪失(insensible transepidermal water loss)などがあります。
石灰化障害は石灰化の説明に含まれます。石灰化(calcification)とは(学術向上予備知識編)
〔石灰化の定義〕
軟骨および骨組織に力ルシウム成分が蓄積し、その成長・維持が正常に行われることを石灰化といいます。
病理的には、たとえば肺結核の空洞に石灰化が行われる、というようなこともあります。
〔軟骨の石灰化〕
軟骨の構成主成分はタンパク質ですが、カルシウム分を多少は含みます。
しかし軟骨の石灰化は、骨化とはまったく異なる現象です。
ビタミンDが不足すると、軟骨の成長線における石灰化が行われないために、タンパク質を主成分とする軟骨の成長が進みすぎて、その部位の肥大現象がおこります。
〔骨組織の石灰化〕
骨組織においては、血漿中カルシウム、リン酸を材料として石灰化がおこりますが、そのさいビタミンDおよびカルシ卜ニンの存在が必要です。
また、骨組織内のカルシウムが筋肉など軟組織で必要とするカルシウム源として溶出する場合には副甲状腺ホルモンが必要です。
日光浴とは(学術向上予備知識編)
〔日光浴の目的〕
地球上の生物は、太陽輻射すなわち日射によって生存に必要なエネルギーを取得し、生活を維持しています。
健康の維持・増進のために身体を日光にさらすことを日光浴といいます。
〔日光の日照率〕
太陽輻射の行う物理的、化学的および生物化学的諸反応は単位時間に照射される熱エネルギー量(日射量)にほぼ比例します。
輻射エネルギー(太陽常数)は約2cal/c㎡・minであすが、各地域の日射量は気象の影響をうけ、緯度、季節によって異なります。
すなわち太陽が地平線から出て地平線に没するまでの時間(可照時間)や、雲や障害物にさえぎられないで地上を照射する時間(日照時間)の長さによって左右されます。
日照時間を可照時間で割ったものを日照率といいます。
〔日光浴の治療効果〕
全身の日光浴を行うことにより、太陽光線を用いて種々の疾患の治療を行おうとするのが日光療法(heliotherapy)です。
太陽光線は紫外線(290~400mμ)、可視光線(400~760mμ)、赤外線(760~3,000mμ)、温線(3,000mμ以上)からなるエネルギー量では赤外線60%、可視光線39%、紫外線1%に相当します。
赤外線は皮膚によく吸収され局所をあたためます。
全身日光浴では1.Occal/c㎡・minの熱エネルギーが体表1.5㎡の70%に照射されるとすれば約1.0ccal/minの熱エネルギーを受けることになります。
創傷、凍傷、慢性皮膚疾患の治療に用いられます。
可視光線視器を刺激して光覚と色覚を与えます。
皮膚から吸収されると熱エネルギーに変化します。
精神作用やホルモン分泌に影響を与えます。
紫外線、波長が短く化学作用が強いです。
日光の殺菌作用は紫外線による所がきわめて大きいです。
過度に照射すると皮膚表面に炎症をおこし、紅斑をつくり、続いて色素沈着をおこします。
食物として体内に吸収きれたエルゴステリンは紫外線照射によりビタミンDに変化します。
紫外線は皮膚病、リンパ線・骨・関節・皮膚等の結核、痀瘻(くる)病等の治療に用いられます。
熱射病(heat stroke)とは(学術向上予備知識編)
〔熱射病の原因〕
熱射病は炉やボイラーのように高熱の場所やむし暑い曇った日に労働するときなどにおこります。
また、日射病は夏などに太陽の直射を長時間受けたときにみられます。
いずれも体温調整がうまくできなくておこるからだの過熱状態で、巌密には区別ができません。
これに属するものに、熱疲労、熱けいれんがあります。
〔熱射病の症状〕
重症のものでは、脳卒中のように急激におこって瞬間的に死ぬこともありますが、 多くは頭痛、めまい、吐き気、視力の障害などの前駆症状ではじまります。
当初意識を失い、このとき顔が赤くなり、皮膚は乾燥して熱くなります。
体温は高く極端なときは42℃を越えます。
脈拍は強く速く、呼吸は深くなりますが、進行すれば脈は不整で弱く、呼吸も浅くなります。
〔熱射病の応急手当〕
手当てがおくれると死んでしまうのですから、はやく応急手当てとして病人の体温を下げるよう努力します。
次の順序で試みるのがもっとも効率がよいです。
1・風通しのよい涼しい部屋、または日光直射のない木陰に静かに寝かせます。
2・脱衣、上半身を少し高くしてあおむけにします。
3・ジョウロなどで全身に冷水をかけ、早く蒸発するように衣服などであおぎます。できれば氷水の涜腸、氷を入れた水浴などができるのが理想です。
4・意識をとりもどしたら冷たい水を飲ませます。アルコール類、熱い飲みものは巌禁です。
5・以上の間に、頭部の動揺をさけて静かに病院に連れていくか、医師を招きます。病人を運ぶときも涼しくして(冷湿布など)運びます。
動物性食品は動物性蛋白比の説明に含まれます。動物性蛋白比(animal protein ratio)とは(学術向上予備知識編)
〔動物性蛋白比の定義〕
食事として摂取された全タンパク質のうち、魚介類、獣鳥肉類、乳および乳製品、卵およびその製品などの動物性食品に由来するタンパク質の割合です。
〔動物性蛋白比の摂取量〕
動物性タンパク質の必須アミノ酸含量は植物性タンパク質に比べ一般に多く、またその相互比率も生体が利用しやすい割合で含まれています。
そのため、1日に必要な必須アミノ酸量をカバーするためには、少なくとも1日総摂取タンパク質量の35~40%は動物性タンパク質として摂取することが望ましいです。
日本人の食事中の動物性タンパク比は昭和40年に40%でありましたが、平成4年には52.6%まで増大しています。
また摂取動物性タンパク質の内訳をみると、魚介類の摂取は昭和40年の58%から平成4年には45%まで低下しています。
一方、これと逆に肉類の摂取割合は増加しています。
図:動物性タンパク比の年次推移
しいたけ=椎茸(Lentinus edodes(Berk.)Sing.)とは(学術向上予備知識編)
シイ、クリをはじめとして、いろいろな広葉樹に生える食用キノコの一つです。
現在では、広く栽培されて出荷されています。
〔シイタケの成分〕
シイタケに含まれるレンチオニンに高コレステロール血症を低下させる働きのあることが見いだされました。
しかし、レンチオニン自身は強い毒性を示すので、薬剤としては用いられていません。
またシイタケに含まれるエルゴステロールは、ビタミンD、すなわちエルゴカルシフェロールの前駆体であるエルゴステロールに紫外線が照射されるとその一部がエルゴカルシフェロールに変換されます。
シイタケの主成分は、水に不溶性の多糖で、人の消化管内では消化・吸収を受けない不消化成分が大部分です。
したがってレンチオニン、エルゴステロール以外栄養成分としてみるべきものは含まれていません。
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